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佐々 成正; 山田 進; 町田 昌彦; 荒川 忠一*
日本計算工学会論文集, 7, p.83 - 87, 2005/05
近年、幾何学的多重格子法(GMG)を改良した代数的多重格子法(AMG)が大規模連立一次方程式に対する高速ソルバーとして注目されている。われわれは磁場中での超伝導状態を記述するギンツブルグ-ランダウ方程式にこのAMGを適用して数値シミュレーションの高速化を行った。磁場中での問題であること、及び複雑な境界条件下での扱いが必要となるため、GMGではなくAMGの適用が必要不可欠である。本研究では、従来この問題の解法として用いられてきた共役勾配法とAMGの計算効率における比較によって、AMGの優位性を示した。